TPUの成形条件について
こんにちは!皆様いかがお過ごしでしょうか。
お久しぶりの投稿になります。
当社の状況としては、この1~2年ほど大変忙しく
させていただき、稼働時間も長くとってきておりましたが、
直近一か月は注文量は落ちてきており、稼働時間も徐々に
減らして対応している状態です。
このところ懸念されているリセッション入りの前兆なのでしょうか。
先の見えない時代ですが、慌てず騒がず技術経験を磨きたいものです。
さて、今回はTPUの成形条件についてですが、最近気付いたんです。
何か不良現象が起きた際の条件変更において、
「これ、参考書に書いてある対応と逆じゃない?」と。
例えば、ウェルドラインを消したい場合の対応として、参考書には
「射出速度を上げる」と書いてある事が多いと思います。
しかし、実際に成形中に条件をいじってみると、射出速度を下げた方が
ウェルドラインが薄くなる事が多いのです。
他の一般樹脂でも定石と違うという場合もあるかと思いますが、TPUに
おいては特にその傾向が強いのかと感じます。
なにはともあれ、現状、発生している不良に対応する場合の心構えとして
「定石にとらわれず、様々な条件を試してみる!」という事が言えると思います。
実際に私も、なかなか不良が消えずに頭を抱える事もありますが、意外な所で
解消する場合が多々あります。幸いにも射出成形は1ショットあたりの条件変更
コストは高くありません。画面をピピっと押すだけですから。
皆様も、これ以上は無理だと諦めていた、不良が出ている製品の成形条件を
一回常識を取っ払って一から組み直してみてはどうでしょうか。
それでは、また近々。