図面管理システムを導入しました

皆様お疲れ様でございます。いかがお過ごしでしょうか。

9月に入ってからのこの残暑。毎年のことでもはや驚きもしませんが

熱中症対策など体調管理には引き続き気を付けていきましょう。

弊社の稼働状況ですが6月の終わり頃から大口の注文がかなりの数量入り

現在はお陰様ですき間が無いほどパンパンに予定が詰まっております。

これまで1年半程低調な受注状況でしたが少し風向きが変わってきたでしょうか。

この状況が少しでも長く続く事を祈りつつ新規案件にも積極的に挑戦していく

姿勢を忘れずに日々取り組んでいきたいものです。

図面管理という一つのハードル

中小零細の製造業者において図面をどういった方法で管理するか

というのは課題の一つとしてよく上がるトピックかと思います。

弊社でも例に漏れず、私が入社するまでは紙ベースでしか保管できておらず

いざ図面が必要だとなったとしてもその都度図面を探すという全く非効率な

労力を使い、最悪の場合見つからないなどという事もあったりなかったり、、、

そんな状態で品質を担保したいいものづくりができるかは甚だ疑問です。

私が入社後はここの問題に着手し、図面を1枚ずつスキャンして得意先別で

フォルダ管理をする事で必要な図面を即座に確認できるところまでは

進めてまいりました。

しかし、一つの製品には図面だけでなく工程指示書や不具合の履歴等

付随する資料がいくつもぶら下がる事が一般的で、図面単体の整理が

できただけでは品質の維持・向上を目指す上では不十分であると言わざるを得ません。

品質とは何かを考える

突然ですが「品質がいい」というのはどういう状態かというのを考えてみます。

一言に品質と言っても消費者が使用した際に感じる質感と、製造側が留意すべき

品質意識の二つの視点があると考えます。

一般的に品質の良さと聞いて思い浮かべるのは耐久性、操作性、デザイン性等

があるかと思いますが、こうした「実際に最終ユーザが使用して感じる品質」

の良し悪しというのは設計者が作図時に担保するべき点であり、弊社の様な

受託成形業者が触れられる領域ではありません。

ではモールダーにとっての品質の良さとは何か。それは「いかに図面に忠実な製品であるか」

という事に尽きるかと思います。

もし設計者が熟考して作成した図面に対して、その図面通りのものづくりができておらず

意図した性能が発揮できていなければそれは製造側の責任になりますが、

逆に図面通りの製品ができていて、狙った性能が発揮できなかったとしても製造側としては

責任を果たしている事になるでしょう。要するにものづくりの工程において

責任がどこにあるのか、その判断はすべて図面においてなされるという事になります。

このように、ものづくりは図面がないと始まりませんし、継続して品質を維持する為にも

図面を適切に管理するという事はものづくり企業にとって重要な任務となります。

図面管理システムその名も「ズメーン」

さて、少し前置きが長くなりましたが、弊社では上記したような課題を

解決する為に図面管理システムを導入した事をお知らせしたいと思います。

そのシステムのサービス名はファクトベース社が提供している「ズメーン」という

システムです。この名称の直球具合いかがでしょうか!!

各経済誌にも取り上げられており、目にした事があるという方もおられる

かもしれません。

こうした業務システムは概して高機能が故に操作が複雑になり、

PC操作が不慣れな方にとっては苦手意識を持たれてしまう事も多く結果として担当者が

一人で管理運用するようになり属人化してしまうというケースが少なくありません。

しかしズメーンはこういった事象を避けるために誰でも簡単に、直感的に

操作できるという事を目指して開発されたサービスのようなのです。

導入前にお試し期間として使用して、確かにこれならだれでも触れそうだな

という感覚があり社員全員で協議して導入に踏み切りました。

このシステムは図面を基にPDF等の資料はもちろん、写真や動画も

簡単に紐づけられるようになっており、これまで社内で共有できていなかった

製品毎の留意点や実際の作業風景なども保存できるようになっています。

また検索性も良好で品番、材料、得意先等の基本情報や検討段階、試作段階、量産段階

と現状のステータス別でも分ける事ができるため、取り組むべき課題を

はっきりとさせる事ができます。

導入から約3ヵ月程経ちますが図面を即座に取り出せる事はもとより

検査成績書等のデータも着々と蓄積しており、これらのデータを活用して

品質管理に役立てていく予定です。

こういったシステムは導入がゴールではありません。

いかにして現場の人間が使い倒してこのシステムを価値のあるモノにしていくかが

重要ではないかと思います。一人一人が意識してノウハウをこのシステムに貯め込んで

いけば数年後には弊社にとって欠かせない財産となる事でしょう。

そうなるよう定期的な呼びかけ、メンテナンスを行っていきたいと思います。

それでは今回はこの辺で。また近いうちに更新します!

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